『世界ふしぎ発見』リモートロケ後記
コロナ禍の先月にニュージーランド国内で撮影を行い、先日(8月15日)に放送された『世界ふしぎ発見』は、番組初の「海外リモートロケ」となりました。
弊社は撮影コーディネート専門会社ですが、コロナ発生以後ニュース映像などのリモート撮影を何度か行いました。
しかし、今回のような長期間かつ本格的な番組のリモート撮影を現地スタッフだけで行うのは初めてでした。
まずは、ディレクターさんが描きたい映像がどのようなものかロケハン前から詳細を確認していきました。
撮影は過去に何度も仕事をしたことのあり最も腕の確かな現地カメラマンに依頼しました。
ディレクターさんが実現したい映像のニュアンスなどをカメラマンに説明することには多くの時間を費やしました。
ボートが島に向かって海を進むドローン映像のために、このようなおもちゃのボートを使って構図や角度、タイミングについてディレクターさんと打ち合わせを重ねました。
現場では、東京にいるディレクターさんと常時ライブ映像でつなぎ、指示を仰ぎながら撮影をしました。
もちろん電波が繋がりにくい場所もあります。
今回のようなリモートロケに適したリモートアプリ、適さないリモートアプリがどのようなものかもよく分かりました。
また、風や気温の変化に対する対応も含めて今後の改善点も確認することができました。
日本とニュージーランドの時差は3時間あるので、ディレクターさんには毎朝早起きしてもらう
しかも、現場に足を踏み入れることなく状況を詳細に確認するのは毎回時間がかかります。
また、テクニカルな問題が発生したときには、ただただ待たされることになり非常にもどかしい思いをされたかと思います。
移動中なども頻繁に東京にいるディレクターさんと連絡を取り状況報告や相談をしました。
ディレクターさんの忍耐強さに本当に感謝します。
最終日が終わったときにはとてもほっとしました。
でも、いつものように「打ち上げ」ができなかったことはとても残念でした。
早く日本からスタッフが渡航できるようになることを祈るばかりです。
放送された映像はとても素晴らしいものでした。
家族や友人にもとても好評でした。
今回の経験を糧にして、今後さらに良いロケコーディネートができるよう精進します!
キャメロン